温水洗浄便座の取付は簡単

一般的に、温水洗浄便座取付に必要なパーツは、下の写真のように製品に同梱されています。但し、既設の水配管を取り外したり、フレキシブルホースを取り付けたりする際に、工具スパナ一本のみのご準備が必要となります。

 

それでは、以下にて温水洗浄便座の取付方法を順を追ってご説明致します。

Step 1: 便座下のボルトを外し、既存の便座と蓋を取り外す。

 

Step 2: 水栓をひねり水の供給を確実に止める。水洗タンク内の水を排水し、空の状態にする。

Step 3: 水洗タンク下の既存配管もしくはホースをスパナを使って取り外す。退居される時に現状復帰される場合は、取り外した部品をそのまま保管しておくこと。

Step 4: 製品に付属されているTバルブ(継手)を水栓に取付、付属のフレキシブルホースで水洗タンク下のコネクター部に繋ぐ。メキシコでは1/2インチサイズの繋ぎが標準であるが、稀に3/8インチサイズの繋ぎもある。その場合は付属のコンバージョンナットを使えば問題はない。

Step 5: 付属の取付具を便器にセッティングし、温水洗浄便座を便器に乗せ、付属の工具を使いボルトナットを締めつけ、確実に固定する。

 

Step 6: 付属のフレキシブルホースを使い、Tバルブ(継手)の分岐側と温水洗浄便座のインレット側を繋ぐ。この際、メキシコでは水道水の不純物を取り除くため、付属の水フィルーターをTバルブとフレキシブルホースの間に取り付ける。

Step 7: 便器の近傍に電源コンセントがある場合はそこに製品のプラグを差し込む。メキシコでは3ピンのプラグが一般的で、丸いピンがアースへと繋がる。万一、コンセントが日本と同じ2ピンのプラグ対応の場合は、製品の3ピンプラグを変換プラグで2ピンにする。そして製品側面にあるアースターミナルから線をアース線を繋ぎ、壁側のアースターミナルに繋げるか、もしくはアース線にアース棒を繋げグランドに埋める。

 

また、適切なアース結線がなされていれば、市販の延長ケーブルで遠方のコンセントに繋ぐことも可能。

注)弊社製品には安全デバイスが組み込まれているが、温水洗浄便座を水気のあるバスルームで使用するため更なる安全対策としてアース線の結線は必要。

ここまではご自身でご対応が可能です。万一、バスルーム内に有効な電源コンセントがない場合は、弊社もしくはお近くのプロメロがコンセント設置工事を行います。ご退居される時に現状復帰がご必要な場合は、コンセントやケーブルケースは両面テープで剥がしやすいように壁に固定致します(壁を傷つけないためにネジやクギは使わない)。

 

 

重要!製品を長期間ご使用になられない場合は

  1. 安全対策としてコンセントからプラグを引き抜く。
  2. 製品の側面のケーブル下にあるレバーを強く長押し状態で、内蔵タンクの水抜きをする。ノズル近傍から水が出なくなるまで、しっかりと水抜きをすること。

    水抜きが不十分だと、タンク内や機内配管内にカルシウム分が生成、固着し、詰まりの原因となる。



  3. 製品を取り外す場合は同上のレバーを長押し(安全ロックを解除)して、取り付けプレートから引き抜くか、もしくはStep5で説明の通り、便器下のナットを外し、取り付けプレートごと取り外す。水配管は工具を使いTバルブを取り外し、水栓タンク下の配管と水栓を直結させる。

    レバーを長押し(安全ロックの解除)しないで、製品を強引に引き抜くと、製品本体のカムが破損することがある。

 

 

弊社のお取り付け工事について

 弊社Ballenam BAシリーズ製品のお取り付けは、もしお客様が電気工事をご必要としないのであれば、決して難しくはございません。実際に多くのバスルームには電源のコンセットが備わっています。中には便器のすぐ横にそうしたコンセントが備わっているバスルームもお見受けします。弊社Ballenam製品のケーブルは約1.5mでございますので、その範囲内であれば、直接、そのコンセントにプラグを差し込んで頂いても構いません。

 しかし、この場合に問題となるのは、コンセント内の配線が正しく繋がっていない場合です。残念ながらメキシコではアースピンがアース側(conductor a tierra)に配線されていないケースが多数見受けられます(下の写真では黄色の矢印に配線されていた)。実際にコンセントのカバーを外して、緑の線がどこに繋がっているのかを視覚的に確認することは可能ですが、危険ですので、電気の知識のない方にこの方法はお勧めできません。

しかし、コンセントのカバーを開けずに確認する方法もございます。それはホーム・デポなどで市販されている以下の写真のようなサーキット・テスターを使うことです。このテスターは3ピンプラグ型になっておりますので、そのままコンセントに差し込みます。3つのLEDランプの点灯状態の組み合わせで、配線が正しいか、間違っているかを瞬時に判断することが出来ます。万一、表示CORRECT以外のLEDランプの点灯の組み合わせとなった場合は、配線が正しくないので施工業者に連絡し、配線をやり直してもらいましょう。

 

                                                     STEREN社製のサーキット・テスタ―

 

 

 メキシコのバスルームでは、弊社Ballenamの経験上、アースピンがアース側に繋がっているのではなく、ニュートラル側に繋がっているケースが比較的多く見受けられます。この状態では、万一、漏電でもした場合はブレカーが作動せず、感電や火災の原因ともなりますので危険です。メキシコでは温水洗浄便座を湿気のあるバスルームで使用するケースがほとんどですので、感電事故を防ぐ意味でも、電気配線は特に注意しなければなりません。

 また、延長ケーブルでバスルームの外から配線することは可能かといったご質問を受けることがありますが、可能かどうかという意味では可能です。但し、電気容量に合ったケーブルを使うことがとても重要です。電気容量に合わない細いケーブルを使用したりしますと火災の原因にもなります。また、配線経路が結露や水滴などの影響を受けないかどうかを見極めることも重要です。ケーブルの繫ぎ目からそれらが侵入してしまいますと感電や火災の原因になることもありますので、可能であれば、専用コンセントを設置することをおススメします。

 先ほども申し上げました通り、温水洗浄便座は湿気の多いところで使用する家電製品ですので、電気に関しては細心の注意が必要です。日本の温水洗浄便座工業会が発行している安全パンフレットがありますので、コチラもご参照してください。

 

弊社の標準お取り付け工事とは

以下が弊社Ballenamの標準お取り付け工事の内容となります。以下の工事内容から逸脱する工事に関しましては、別途お見積りをさせて頂きます。


1.   電気 :  機側に専用コンセントを設けます。既存のコンセントより電線を引き、ケーブルケースを使い配線します。壁内配線を要するような特殊な配線工事は標準工事費用の中には含まれていません。既設コンセント内の配線が正しくない場合は、安全性を考慮し、バスルーム内で配線をし直します。

 

2.   : 水栓が水洗タンク近傍(1m以内)にあること。弊社は既設の水栓にTバルブを取り付け、配管を分岐させます。壁を貫通させたり、配管を製作するような特殊な工事は標準工事費用の中には含まれておりません。

 

3.   便器 : 既存の上蓋や便座は便器側面より手を入れてボルトやナットが取り外せること。タンク背面からでないと、それらのボルトやナットが取り外せないタイプの特殊な便器につきましては、便器を移動させる必要がある場合に限り、追加作業費用を申し受け致します。

 

弊社にてお取り付けをさせて頂く場合は、条項を必ずお読み下さい。 こちらで