観光客や駐在員がメキシコに来て驚くのは不衛生なトイレです。便座が付いてなかったり、使用済みのトイレットペーパーが便器横の屑入れに捨てられ、悪臭源となっている光景を目の当たりにします。弊社Ballenamは衛生観念の優れた日本で育まれた温水洗浄便座が、この国の劣悪なトイレ環境改善の救世主に成りうると信じています。この国のトイレの文化革命を、弊社Ballenamとともに実現させませんか。
メキシコのトイレが汚い理由
メキシコでは、韓国と同様に、使用済みのトイレットペーパーを備え付けの屑入れに捨てる習慣が根強くあります。皆さんも便器の横の備え付けの蓋のない屑入れに積まれた使用済みのトイレットペーパーを目の当たりにされて、不愉快な思いを経験された方々は多いと思います。メキシコ人に 「何故、そのゴミ入れが必要なの?」 と尋ねると、異口同音に返ってくる答えが、トイレットペーパーが水に十分溶け(解され)なかったり、配管システムが脆弱で紙の詰まりを起こす可能性があるため、紙を流せないと言うのです。
本当にメキシコのトイレは流れないのか、調べてみた
ほんとうにメキシコ人の回答が正しいのでしょうか?私どもはここぞとばかりに、メキシコ水道局の専門家に聞いてみることにしました。彼らは技術的にトイレで紙が詰まることはないと自信を持って言いました。ビルなどの一部の配管経路では構造上水圧の低いところもありますが、それでも配管は詰まらないとのことで、だからこそ温水洗浄便座がメキシコ人には不要と言わんばかりの勢いでした。
弊社、単独の調査では、メキシコに流通している主要メーカー各社のトイレットペーパーの紙質はかなり改善されており、一部のメーカーの製品のみ水溶性能が悪い商品があり(意図的に価格を下げるためにラインナップさせているようです)、ほとんどのメーカーの商品は高い水溶性能を有しているとの結果でした。
しかし、配管システムの脆弱性(主に配管サイズや水圧)については大きな疑問が残ります。実際に、ほんとうに水圧の低い家庭もあるのです。しかし、それはポンプの有無にも影響されます。私の多くの知人宅では十分な水圧が確保されています。また、パブリックではなく、家庭では紙をトイレに流しているという人も増えてきている様に感じます。
前述のメキシコ水道局のディレクターの専用トイレを拝見しましたら、なんと屑入れがあり、使用済みの紙が、これでもかと言わんばかりに積み上がっていました。ディレクターさんのトイレでこれですか? それは正に不衛生極まりない光景ですが、ここで、しっかりと彼に聞いてみました。「トイレのつまりが無いのに、何故、屑入れに使用済みの紙を捨てるのか?」また、「便器横に屑入れの設置が法令で義務付けられているのか」との問いに対し、彼は「特にゴミ入れの設置が義務付けられている訳でもなく、それはメキシコ人の古くからの習慣でしかないのです」との回答でした。
私たちの温水洗浄便座のビジネスの障壁は、正にこのメキシコ人の悪しき習慣なのです。メキシコでこの習慣に麻痺してしまい、このスタイルが普通であると信じ切っている人たちがいかに多いことでしょう。トイレの屑入れに使用済みの紙が捨てられ、それらが一般ごみとして回収される。そのゴミ袋はゴミ回収車の作業員に手渡される日常を思い浮かべてください。ゴミ回収車がばい菌をそこら中に振りまきながら走行する姿は、私たちにとって異様としか思えません。
もったいないメキシコのトイレ文化
メキシコはすばらしい世界遺産を持ち、世界中の観光客が大勢訪れますが、彼らに不評なこのトイレの屑入れが、どれだけメキシコのイメージダウンとなっていることでしょうか?いかにこのトイレの屑入れを使う習慣が非文明的であるか、をメキシコ国民に理解してもらうことは簡単ではありません。もしかしたら、時間が解決してくれる問題なのかも知れません。
弊社Ballenamが目指すところは、先ずはメキシコのトイレの便器横にある屑入れの撤去です。温水洗浄便座がこの国で普及されれば、紙をたくさん流すこともないので配管の紙づまりの心配もなく、メキシコの苦手とする下水処理の負担も軽くなり、また、環境的にも紙の消費が激減しとても地球にやさしく、しかもトイレの衛生的な環境が実現されるという訳です。
しかし、前述の通りこの国のトイレの文化革命は容易ではありません。
第一に、同じようなトイレの文化を持つ韓国は既に40%程度の温水洗浄便座の世帯普及率があり、韓国と比べるとメキシコの温水洗浄便座の普及率は極めて低く、弊社にとってゼロから市場を開拓して行くに等しいのです。
第二に備品の盗難や破壊といった人々のモラルの問題があります。恐らく、何らかの効果的な盗難対策を施さないと、温水洗浄便座のような製品はあっという間に被害に遭うことでしょう。
第三にトイレ文化の違いが取り上げられますが、これに関し弊社は異なるイデオロギーを持っています。如何なる国民でも清潔な環境を嫌う国民はいないでしょう。基本的に私たちが人間である以上、皆同じボディーパーツを持っているのです。温水でおしりを洗うことを不快だと感じてしまったり、不潔なトイレのほうが良いなんて言う人は居ませんよね?
この国で温水洗浄便座が普及しない最も大きな理由は、ただ単に人々がそれを知らないというだけのことです。
弊社の取り組み
弊社としての取り組みは、先ずはレストラン、ホテル、スポーツジムなどのように公共性のある場所への普及活動を進めております。
また、身体的な理由で温水洗浄便座を必要とされる老人ホームや盲学校などの施設には商品を無償提供して評価を頂いております。しかしながら、一企業が出来る努力は限界があり知れています。
皆さんもご存知の通りBajioエリア中心に邦人の数が急増しており、例えば皆さんがホテルやレストランをご利用される際に、温水洗浄便座の設置をリクエストして頂くだけでも、その数が積もれば大きな力になります。私たちBallenamと共にこの国のトイレの文化革命を実現させませんか?